車椅子のメリット・デメリット
こんばんは。
皆さんは患者さん・利用者さんをどのくらい車椅子に乗せていますか。
車椅子について、乗ると乗らないで起こってくるメリット・デメリットについてお話していこうと思います。
臨床における車椅子の現状
現在の病院での車椅子の現状はどうでしょうか。
調整型の車椅子がそろっている病院・施設ですか。または、普通型がほとんどでしょうか。
多くの病院や施設は、普通型の車椅子が多いのではないでしょうか。
また、急性期・回復期・療養・施設などによって、車椅子の必要性も変わってくるかと思います。
必要な車椅子を一人一人に提供する環境はまだまだなのが現状です。
また、車椅子があってもそれぞれの身体機能・構造を理解した上で、チーム医療の中で全員が理解して活用しているのは難しいのではないでしょうか。
車椅子に乗らないとどうなるか
では、車椅子にのらないとどのような悪影響が利用者に対して起こってくるのか考えて行きましょう。
ベッド上で1日を過ごすことを考えて見てください。
不動による筋力低下・廃用、褥瘡のリスク、認知面の低下などさまざまな影響が出てきます。
他にも、
- 嚥下機能
- 筋緊張
- 関節可動域
- 呼吸機能
- 意欲低下
車椅子に乗ることのメリット
車椅子に乗ることのメリットとしては、上記ででてきた悪影響の改善を図ることが出来ます。
- 座る事による廃用予防
- 嚥下機能の改善
- 筋緊張の調整
- 関節拘縮の予防
- 呼吸機能の改善
- 視野が広がりコミュニケーションの拡大による意欲向上
座る事で、活動性の向上がうまれます。
まずは状態確認を行い、少しずつ離床をすすめていくことが重要です。
車椅子に乗ることで起こる危険
しかし、車椅子に乗ればいいと言うことでもありません。
車椅子に乗ることで起こる危険性もたくさん含まれいます。
車椅子で起こる危険
- 移乗の際の転倒リスク
- 車椅子上での長時間離床による褥瘡リスク
- 不良座位姿勢による障害
- 車椅子からのずれ落ちるリスク
などがあります。
車椅子にのる目的、その際の姿勢管理などが必須となってきます。
まとめ
車椅子に乗らないことで起こるデメリットを理解し、必要に応じチーム医療の中で離床を進めていくことが良い結果を生み出すと思います。
患者さんの回復に車椅子が役立ちます。
シーティングなどは難しいですが、患者さんの状況を理解し各担当者が動くことはすぐに出来るのではないでしょうか。